株主優待は会社から株主への感謝の気持ちです。
その気持ちを物として株主へ贈ってくれるのが株主優待です。
株主優待は株の売買益や配当と並ぶ株投資のメリットの1つです。
ただ、メリットと言われても、具体的にどんな物をくれるか分からなければ自分にとってお得になるかどうかを判断することは難しいですよね。
株主優待として受け取ることのできる物とは、一体どんな内容なのでしょう。
優待の内容は会社によって違う！
株主優待を実施している会社は1,000社を超えています。
「十人十色（それぞれみんな違っている）」という言葉があるように、株主優待も千社千色です。
よくある優待はコチラ！
〇自社製品（例 化粧品会社の化粧品、水産加工会社の自社缶詰 など）
〇会社の本社や縁のある地域の商品（例 本社を置いている県のグルメ詰め合わせ、会社の発祥地のスイーツ など）
〇ポイント（その会社の系列店で使えるポイント など）
〇優待券（会社の系列店や施設での割引やサービス提供 など）
〇カタログギフト（カタログの中から好きな優待品を選ぶことができる など）
〇金券（QUOカード など）
〇施設やイベントへの招待（テレビ局の施設や番組の収録へ招待 など）
〇非売品（株主のみに限定グッズ送付 など）
中には持っている株数が多ければ多いほどたくさんの株主優待をくれたり、株を持っている年数が長いと株主優待をオマケしてくれる会社もありますよ！
実例を3社ご紹介！
ここで実際に3社が2019年3月3日時点でどのような株主優待を実施しているか見てみましょう。
コロワイドは、外食チェーン店を運営する会社です。
株主優待は【ポイント】です。
株主優待1回につき1万ポイントを受け取ることができます。
受け取ったポイントは系列店で使うことができる他、カタログに掲載されている各地のグルメとも交換できます。
タカラトミーは玩具メーカーです。
株主優待は、【株主専用の商品の割引制度】です。
さらに、限定品のリカちゃん人形やトミカなどを受け取ることができます。
マルハニチロは水産を主にした加工食品会社です。
株主優待は【自社製品である缶詰の詰め合わせセット】です。
水産加工会社なので、缶詰の系統は海産物系多し。
高級缶詰の代名詞であるカニ缶が入っていたことも！
優待を実施する会社は増加中！
2018年11月12日付のネット版産経新聞によると、2018年9月末時点で株主優待を実施する上場企業数が過去最高になったとのこと。
前年の株主優待を実施した会社数である約1,370社をあっさりとオーバーして、1,450社だったそうです。
株をある程度の期間保有することによって株主優待をおまけしてくれる企業も増えています。
企業の株主への還元が
「わが社を贔屓し続けてくれたらそれだけオマケするよ」
「配当を出すより株主優待の方が目立つから、どんどん取り入れるよ」
「うちも株主優待をやるよ。投資してね」
…という方向にシフトし続けているとも言えます。
今後、さらに色々な会社が株主優待をアピールすると予測されます。
株主優待の内容次第では、株価がぐんと上昇する可能性があります。
株主優待が優良だと、やはり投資家はその株が欲しくなる（株主になりたがる）からです。
株主優待は物なので、投式投資初心者は親しみやすいメリットです。
物だから、分かりやすいですね。
どんどん大きくなっている株主優待ブームの中で、今後も面白い優待やお得な優待が登場することでしょう。
株に投資する時は、株主優待の内容も要チェック。
そして、いいなと思っている株主優待があれば、会社のホームページや証券会社の優待情報も詳しくチェックしていくとお得な情報をGETできるもしれません。