信用取引とIPOの裏技!

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信用取引とIPOの裏技!

信用取引とは、【信用により、手持ちの資金以上の取引を行う取引方法】です。

市場で自由に取引される株には、よく信用取引が使われます。
「今が取引の狙い目。でも、入金している間に株価が動いちゃう!」なんていうことが、株取引をしていると実際にあるからです。

信用取引を活用すれば、口座内のお金が足りなくても取引できるため、チャンスを逃さずに済むというメリットがあります。

使いようによっては大きなチャンスを掴むことのできる【信用取引】。
IPOの取引に利用することはできるのでしょうか?

IPO取引に信用取引は使えるの?

結論から言うと、基本的に使うことはできません。
IPOの抽選に参加する&買うためには、現金が必要です。

「現金の用意があるよ。抽選で当たればばっちり買うよ」
という状況でなければダメということです。
ただ、IPOが市場に出れば、信用取引を利用することが可能です。

市場に出た瞬間を狙えば信用取引が使える!

株式投資に慣れている人の中には、信用取引をメインに取引をしている人もいます。
しかし「IPOは現金でお願いします!」なので、こういった信用取引メインの人はIPOの取引に参入できないのではないかと考えちゃいますよね。

そんなことはありません。

IPOが市場に出てしまえば信用取引が使えます。
信用取引メインの人はIPOが市場に出た瞬間に勝負をはじめるのです。

信用取引とIPOの裏技と題して、信用取引を使ったIPOの取引法についてちょっと覗いてみましょう。

信用取引には2種類ある

信用取引には【制度信用取引】と【一般信用取引】の2種類があります。

【制度信用取引】は対象になる銘柄を取引所が決めます。
対して【一般信用取引】は、対象になる銘柄を証券会社側が決めます。

IPOの公開直後は、基本的に一般信用取引を使うことができます。

制度信用取引は使えないことが多いようです。
なぜかというと、IPOの公開直後はその株のデータがまだほとんどありませんよね。
取引所が制度信用取引の条件を決めようにも、データがなくてはなかなか決めることができないからです。

あくまで「多い」なので、取引所の対応次第といったところです。

一般信用取引は証券会社が取引期限などの条件を決めます。
証券会社は「信用取引をする人もIPOを即座に取引したいだろうな」と理解しているので、迅速に対応するケースが多いです。

以上がIPOに信用取引が使えるかどうかの結論です。

市場に出たばかりのIPO銘柄を狙うメリットは?

IPOは市場に出て激しく値動きする可能性の高い株です。
だからこそ、IPOを抽選で当てて購入し、公開後に株価がドンと上がったところで売るという戦法で利益が出せるわけです。
この方法でお得に利益を出しているからこそ、IPOは人気があるのです。

信用取引でIPOの売買をする人は、この値動きを利用します。
分かりやすいように、ちょっとした例を挙げてみましょう。

例えば、IPOが市場に出てすぐの株価が1株1万円だったとします。
信用取引が利用できたので、すぐに100株買いました。
100万円の出費です。
IPOなので値動きが激しく、すぐに1株3万円まで上がりました。
チャンスだと思い、全て売却しました。200万円の売却益です。

このように、IPOの値動きの激しさを利用して、信用取引でガッツリ利益を取りに行くことができます。

IPOが市場に出てすぐの値動きの激しさを利用すれば、IPOを抽選で手に入れるよりもお安く買うことができる可能性もありますよね。

この売買を現金で行おうとすると、けっこう大変です。
なぜなら、IPOは株価の予想が付き難いから。

値動きがはげしいため、狙ったタイミングですぐに売買をする必要があります。
その時にのんびり「まずは口座に現金を入れて~」とやっていると、タイミングを逃してしまうというガッカリな結果になってしまうことも。

信用取引を活用しよう

株式取引に慣れたら、IPOに信用取引を活用することも選択肢としてはありかも。
そのための事前準備として、口座開設と入金をお忘れなく!